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【アニメ批評】絶対可憐チルドレン 2st sense.「高枕無憂!バベルの塔はそびえたつ」
概評
2話めでキャラの紹介をする回としては充分すぎる出来でしたね。
これからの展開はキャラクターの感情や事件の奥行きなど、
それぞれの深さよりも広さで展開していく感じでしょうか。
それに薫のサイコキネシスの暴発を抑える方法、ああくるとは思いませんでした。
伏線もしっかり効いていて「上手い!」と素直にいえますね。
とはいえ、1度めの出動のときパイロットはなぜ
心臓発作を起こすような状況で航空機に乗ることができたんでしょうか。
たぶん試験や体力検査とかあると思うんですけどね……
あとオペレーター役の後藤さん、どことなく違和感がありました。
言葉のキレが悪いからでしょうか。
講評
プレコグ
事件を予知するプレコグって
「マイノリティ・リポート」にも出てましたよね、確か。
むしろそのシステムを採用したんでしょうね。
人数や微細なところは改変しているようですが、
最終的な 3機というのは同じですね。
超能力の過大解釈
超能力に対する過大解釈が垣間見えます。
クレアボヤンスや、とくにサイコメトリーに。
ワタシも詳しく知っているわけではありませんが、
サイコメトリーって物にある残留思念を読み取る能力ですよね。
つまり無機物(ときには人体などの有機物も)に残っている
最後に触れた他人の思考を感じることができるものだと解釈しています。
そもそも人体に応用するとどう影響するのか定義が判然としないですが、
明らかに透視に準ずる能力を与えられてるんですよね。
サイコメトリー
「左上のテープがはがれそうよ」
たとえばこのセリフからもその片鱗が見られます。
冒頭でのサイコメトリーの訓練をしている紫穂の言葉ですが、
紫穂から見るに、右上のテープのはずです。
可能性としては以下の 2つが挙げられます。
1.サイコメトリーの視点では、紙面を表から見えている。
(つまり視聴者と同じ視点で紙が見えている)
2.見えていたのは右上だが、わざと言葉を変えた。
(紫穂になんらかの意図があり、表現を変えた)
2だとすると、
まあ妥当なところ視聴者にわかりやすいようにセリフを変えたんでしょう。
要は「物語の世界より、視聴者の視点を重視した」ということです。
「試験官に話しかけている」という線もありますが。
ストーリー構成
構成は見事なものです。
バベルの塔内を案内し、1度めの出動(Aパート)に加え
2度めの出動と薫の心理描写(Bパート)となっています。
1度めの出動の顛末は省略されていますが、
多少 気にはなるものの問題はないんじゃないでしょうか。
パラドックス
すんごいパラドックスが出てきましたね。
2度めの出動が、一本木タワービルに航空機が衝突するという予知のもの。
そしてその原因は、薫の能力の暴発だった――ということです。
例 A
A-1.プレコグが事件を予知する。
A-2.事件が発生する。
そもそもはこのプロセスがまったく矛盾のないものです。
例 B
B-1.プレコグが事件を予知する。
B-2.事件を未然に防ぐ。
実はこの時点で、パラドックスは発生してます。
防いでしまったら事件は起きないので、予測し得ないですから。
「過去に戻って自分の両親を殺す」という
有名な親殺しのパラドックスと要点は同じです。
実証 C
C-1.プレコグが事件を予知する。
C-2.事件が発生する。
事件の原因は「事件を防ぐための薫」だった。
もしプレコグが事件を予知しなければ、事件は発生しません。
予知することで薫が現地へ赴き、そのために事件が起こります。
プレコグが予知しようとしまいと、矛盾となってしまいます。
サイコキネシスの暴走
薫の能力の暴発ですが、「サイコキネシスとはなにか?」という
問題を提起させてくれます。
まず暴走したときの周囲の状況です。
薫は地面に張りつけられ、その周囲は円形に地面が圧迫されています。
そして近づいた皆本は、同じように地面に押しつけられます。
つまり地面に対し上からの重圧がかかっているということでしょう。
次に皆本が薫を守るときの手段ですが、
彼は薫の上に乗り、その重圧を防ごうとします。
つまり彼は、「超能力の重圧は物質で遮断される」と判断しています。
1話でも能力で物を吹き飛ばしていることから、
この重圧で物質を押しやることができるのはわかっています。
ここで、実際に我々が感じている重力とは別物だとわかります。
屋内で天井や床に遮断されていても、重力波発生しますからね。
またこの重圧のかかり方には 2通り考えることができます。
1.地面に対し上からのみかかる。
2.薫を中心に球状にかかる。
ここでは、近づいた皆本がその重圧圏に入った途端
上から押し潰されたように倒れることから、1だということが判明します。
さて薫のサイコキネシスは暴発したわけですが、
この暴発とは以下のどちらに属するのでしょうか。
1.サイコキネシスの本質として暴発した。
2.薫の無意識のサイコキネシス(扱い方やイメージを含める)が暴発した。
2 ならまったく問題はありません。
薫のなかで完結していることですから。
1 の場合は、薫の意思にかかわらず働いているので、
サイコキネシス(ひいては超能力)を解く鍵+となるわけです。
しかしここで 1 と 2 のどちらか判断できないので、
結果としてわからないということになってしまいます。残念。
マッサージと服
皆本が心臓マッサージをするとき、
薫の服の胸元がはだけていますが、彼女が意識を取り戻すと
なにもなかったかのように元に戻っています。
(ボタンも締められている?)
〆くくり
ぱっと見、よくできた回だったんじゃないでしょうか。
ただよく吟味してみると疑問が残るところもありましたが。
あとタイトル、2nd の間違いじゃないですかね。
こりゃ 3話も同じようになってそうですね。
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