【短期連載小説】くすくす笑いのいたずら「1.音に紛れて」
――音に紛れて――
不審なメールに気づいたのは、
龍也がおふろに入ってるときだった。
私はそのとき夕食の洗い物をしていて、
着信音に気づき、振り返った。
「Don't let me leave」という
彼がつくった歌を
着メロ用にアレンジした曲。
それは友達などのメールが来たときに
鳴る着メロだった。
私のためにつくってくれた
「愛佳」というバラードとは違い、
アップテンポでキャッチーな曲。
なにげなく見てみると
『さやか』
と背面のディスプレイに表示されていた。
少しばかり思案した。
龍也の友人は知っているし、
そのなかに女友達がいるのもわかっている。
けれど『さやか』という
名前は初めて目にするものだった。
ロックされているから
メールの内容まではわからない。
そのとき、
妙案を思いついてしまった。
これは浮気に違いない。
それならば、捜査をしてやろう。
龍也のいるシャワー室に目を向けながら
私はニヤリと笑った。
そのときはまだ、龍也のことを信じていた。
不審なメールに気づいたのは、
龍也がおふろに入ってるときだった。
私はそのとき夕食の洗い物をしていて、
着信音に気づき、振り返った。
「Don't let me leave」という
彼がつくった歌を
着メロ用にアレンジした曲。
それは友達などのメールが来たときに
鳴る着メロだった。
私のためにつくってくれた
「愛佳」というバラードとは違い、
アップテンポでキャッチーな曲。
なにげなく見てみると
『さやか』
と背面のディスプレイに表示されていた。
少しばかり思案した。
龍也の友人は知っているし、
そのなかに女友達がいるのもわかっている。
けれど『さやか』という
名前は初めて目にするものだった。
ロックされているから
メールの内容まではわからない。
そのとき、
妙案を思いついてしまった。
これは浮気に違いない。
それならば、捜査をしてやろう。
龍也のいるシャワー室に目を向けながら
私はニヤリと笑った。
そのときはまだ、龍也のことを信じていた。
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